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ダンスの宿ちきちきばんばん。比類なきダンス設備をもつ合宿所として、この業界界隈では一騎当千、ダンス無双の宿として名をはせてはおりますが、築三十五年を超える建物はやはり、いかんともしがたい老朽化の問題を抱えておりまして。特に消耗の激しい水周り。近年の若者たちは特にトイレ、お風呂あたりの清潔さに関しては敏感なのではありやしませんかと。

今回はそんな水周りの飛車角のひとつ、お風呂を塗装改修したお話でございます。

最大キャパ120名程度の規模を誇る宿でして、おふろは当然石づくりの大浴場。といいたいところですがそんな大浴場は維持費が大変なのもありうちでは中規模の浴槽が男女各二箇所ずつにとどまっています。ほんと、将来的には温泉直彫りして、その辺の岩を転がして手作りの展望露天風呂をこさえたいところであります。当然、ヤギと一緒に入れるお湯。温泉inサルを目玉にするどこぞのHELL谷なんて問題にならない癒しスポットを開発したいところではありますが。もちろん知り合いの大学生をうまく丸め込んで飯だけ食わせて働かせれば、実現可能な夢かもしれませんがそこは人道にもとる行為なので今のところ自粛しております。

 

さて、旧館のお風呂がいよいよ限界に差し掛かってしまいまして、この夏を前に塗装改修業者に修理を依頼することになりました。夏前は財政的にはかつかつなので、これでさらにかつかつになる事は目に見えています。毎日おなか一杯ご飯が食べられるヤギたちとさっちゃんが本当にうらやましいですが、お客様に不快な思いをさせるわけには行きません。

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改修前のお風呂。これからけずったり塗料を吹き付けたりするので、周囲を完全に養生してあります。この写真では汚さが伝わりませんが、染みだけじゃなくて浴槽壁に皹とか割れとかわら人形とか刺さっていてかなり呪術的な様相でありました。

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もう片割れ、女子浴槽です。こちらは私が昨年、自家補修をこころみ、パテやら何やらを塗りたくってウレタンでぬったのですがそれをはがした後です。汚いねえ、っていうかきったねえ!こんなマッドマックスなお風呂が、プロの手によって何処までよみがえるのか、正直はらはらします。

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ガラス繊維をはって、浴槽ないにもう一層壁を作ります。これでひび割れをカバーするそうな。ここからポリエステル樹脂を塗りこんで硬化。樹脂作業を見たかったのですが、世界不思議発見を見ている隙に作業は完了してしまっておりました。残念・・・・

IMG_6692ちょっと超展開。樹脂加工の後研磨してあれやこれをほにゃららして、いつの間にかこんなにきれいになってしまいました。これは最終塗装前のサーフェイサーを吹き付けた状態です。ここから光沢のある仕上げにしていくのですが、このままでも十分綺麗です。においをくんかくんかして、ちょっと舐めて味を見たいくらい綺麗です。

このあと、驚くほど綺麗になった浴槽が現れるのですが、写真を撮っていないので今日はこの辺で。今年合宿に来る男子やおにゃのこたちよ、驚くがいい!