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 正月の二人だけのミニ合宿
十一月も終わりに近ずき、山も時雨れるたびに山頂が白くなり始め、先日は我が宿の前のリフト
乗り場まで白く染まり、冬の準備に山の仕事も忙しくなって来ました。私は元々スキーは余り
得意では有りませんが、今年はスキー場も不況の波が本格的に押し寄せ厳しい正月に成りそうです

普通の年なら一年の中で一番忙しい時季なのですが、今年は私の所も営業開始以来の暇な正月に
成りそうな感じがしています。この仕事を始めてから正月は仕事をしていますので、ダンス教師時代の、
頃の人並みな正月の話を書こうと思います。

教習所の営業は、十二月二十八日で終わり二十九日の午前中に、大掃除が終ると年明けの
一月五日までお休みに成ります。二十九日の大掃除が終るやいなや、普通の年は私はパートナーを
義母のもとえ送り届けて、そのまま年明けの五日まで麻雀です。途中除夜の鐘が終ると、
その半チャンだけ決まりを付けて、他の麻雀友達も夫々に初詣に行きます。

私もパートナーを迎えに行き一緒に初詣をして、必勝祈願を済ませたら、又、義母のもとへパートナーを
送り届けたら麻雀の再開です。場所と相手は時々変わりますが、寝る間も惜しんでの麻雀ツアーが
私の正しい正月でした。此れゾ正月です (麻雀は夜釣りでテトラから落ちて、頚椎の神経を痛めるまでは、
出来たのですが,痛めた後は首が長時間同じ姿勢を痛みで保てなくなる為、出来なくなりました。)

不摂生の付けは必ず来ます。天罰は有るものです。営業が始まりダンス靴を履くと同時に、毎年後悔を
する事になります。足の裏は厚底靴を履いてる様で、身体は両サイドに添え木が入っている様で、
全く動きません。良くスポーツや身体を使い訓練を必要とされるもので、一日休めば三日、
二日休めば一週間、三日休めば半月、それ以上休めば良い調子、(調子の悪さも分からなく成る程
悪いと言う事ですよ) 等と言いますが、正にその通りで身体が動き始め、足の裏の感覚が戻るまでに、
半月以上掛かってしまいその為調子が出てくるまでに、正月も含めると,一月が無駄になってしまいます。

そこで考えました。 “自堕落で、不摂生な、正月は、止めよう”一大決心をして、パートナーと、二人で,
大掃除の終えた教習所へ寝具を持込、正月中二人だけのミニダンス合宿をする事にしました。
食事で外出する意外は,シャッターは降ろした侭にして、シャッターの外は年末・年始で、普段とは違う
賑やかさが有りますが、それでも静かなものです。

ダンスの練習が終ると、テレビもラジオも無く訪れる人も居ない教習所の中で、パートナーと二人だけ
特別に話す事も無いけれど、何となく新鮮な気分の数日が過ぎた或る夜、練習をしていると
・・(?)・・何か聞こえたような気がしました「・・・・・・」何も聞こえません。後で考えると、
聞こえたのでは無く感じてた様です、「・・・・・・」今度は聞こえました。ゴーーーと云う小さな唸る様な音が、
そして音が大きくゴオーーと、聞こえ“地震だ”と、思うと同時に、グラッと揺れた後は、言い表し様の無い
体が浮き上がる様な振動が来ると、建物全て全体が強烈に、揺れ始めました“地震の地鳴り”を、
、 聞いた事は子供の頃に一度ありますが、滅多に無い大きな地震です。

途端に電気が消えました。停電です真っ暗闇で尚も激しく揺れ続けました。時間的には地震ですので、
そんなに、長くない筈です。でも真っ暗闇の中の振動は、異常な位長く続いた感じがしました。
きっと神戸大震災は、もっと比べ物に成らない位怖い体験だったのでしょうネ!

そんな中で、可笑しなもので瞬間的に真っ暗闇の中を、階段を降りてシャッターを内側から開けるのは難しい、
若しも火災になったら布団を窓から落とし其処に、飛び降りるしかないけれど(教室は二階)足は大丈夫だろうか?
等と変な事を考えていた

揺れが収まり窓を開けて、外を見ると電線が切れて垂れ下がっていました。街全体が停電していて人々外に
出て来て、口々に、地震だ、地震だと、騒いでいました。教習所の大型石油ストーブも電気が無ければ
着火しません。寒さを凌ぐ為布団に潜り込みました。一大決心の自堕落な不摂生を止める正月ミニ・ダンス合宿は
地震による恐さを、一緒に体験する思い出深い正月のイベントに成りましたが、今思うと逆に自堕落で
不摂生な正月も懐かしい気がします、 今では遣れと言われても体力的に出来ませんからネ
“若いって凄いですネ” 品行方正な正月ミニ・ダンス合宿には、自然も驚いた?