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ダンス体験は思春期のときめきの中

現在の仕事はスキー場で、スキーの宿をしているのだが、実際はスキー場で
ダンスの宿を営業しているといっていい。春と夏に大学の社交ダンスクラブが
合宿に来て、その間の期間を一般のダンス愛好家の人が踊りにきて、
冬に少しスキーの御客さんが来店するような状況です

ですから年間を通すと社交ダンスを踊りに来るお客さんの方がおおいのです。
しかし社交ダンスを始めて踊った時はまさかこれが一生の仕事に関係して
くるように成るとは思いもしませんでした。
初めての社交ダンス体験は思春期の頃で、中学三年生の三学期受験シーズンが
終わった頃でした。受験が終わり学校の授業は早終い、クラブ活動は
引退しているので授業終了後はする事も無く教室に残って居た時です。

幼馴染の女子の同級生が数名で呼びに来ました。それで少し離れた
教室まで後をついて行くと机と椅子が後ろにカタズケられ、高く積み上げて、
広々とした床の広いいスペースが出来上がって居ました。聞いてみると
女子の発案で社交ダンスをするつもりらしい。

教務員室からっポータブル・レコーダーを借りて来ていて社交ダンスの
レコードも用意してあった。私の他にも男女合わせて十数名の顔ブレが居た。
どの顔も以前はクラブ活動で早く家に帰った事などない様な顔見知りの
面々の連中ばかりだった。

光栄なダンスリーダの役に私を呼んだのは、此れも良く知っている生徒会
運動部副会長していたOさんだった。彼女は将来体育教師に成るのが
夢と言いていたが、此の時も何処かで社交ダンスの講習を受けて
きたようでブルースとワルツを習ってきたようだった。

私を相手に、来ている男女それぞれに、カップルを組ませて足型を
教えながらレコードを掛けて教室の中を躍らせた。それから何度か
授業終了後。同じ顔ぶれでダンス講習会が続いた。

此れが私のダンス初体験に成るのだが、初めて女子の手を握って背中に
手をまわしてるだけでも胸がドキドキしていたのだが、踊りながらステップを
間違えるたびに、下を見て足を観ようとすると、パートナー役のOさんの
セーラー服の胸元に目が行ってしまい、ドギマギして余計ステップを
間違える事になってしまった。

彼女のセーラー服の、襟と襟の何と言うのか知らないが、彼女は三角の布を
外していたので胸元が大きく開いていて、下を見るたびに発育した胸の谷間が
気に成り、見てよいか、悪いかそれだけでも胸がドキドキのダンス初体験だった。
此れを読んでる人に云いますけど自然に目が行ったんですよ、念のために

中学三年の終りの思秋期に初めて踊った社交ダンスパートナーの
Oさんは、その事だけで無く初めて一緒に映画を見た女性だったし、
東雲海岸で初めて一緒にボート漕いだ相手だった。
私の思春期の初体験の相手だOさんは、逆に言えばOさんの思春期の
初の相手は時季的に私だったのだろう、私にとっては素晴らしい
思い出の一頁なのだが

でも男女の感情の発達の遅れていた私は、今思うと彼女にとっても
”一生の思い出でとなる様な思春期の素晴らしい出来事を”
何もしてあげられていなかった、そのうち何時か疎遠になってしまった。

思春期の思いきり素晴らしい思い出を、アノ時に作ってあげる事が
出来て居ればと、そんなことも気付かなかった自分に、今思うとOさんに対して
何と気の毒な朴念仁な事をしてしまったのかと後悔するのだ。
今でもとても残念なのだ。