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某大学舞研合宿記(カップルの運不運)
二十年以上経つと色々な思い出がある。人間 運 不運は、思いもしない型で現れる
そんな話です。某公国立大学の舞研は、舞内戦と本人の希望種目を、考慮して、上級生
同士の、話合いで、競技会のカップルが、決められます。誰と組むのかは本人の意思では、
ありません。そんなO君とK君カップルの話です。

K君は、二年の夏合宿の時に特別に光っていました。二年生ですから勿論技術も無ければ、
理論的なことも知っている訳でもないのですが、歩く様に自然に体重移動が出来て動けるので
踊ってもラインが崩れません。その為、音楽を自分の感じる様に踊ろうとしますので
上級生と一緒に踊っても、K君の方が其れラシク見えます。一寸した逸材です。

私は、合宿に来た他校の学生に某大のK君は、チャンピオン候補だきっと三年になったら
出て来ると言いマクリました。一方O君はセンスは、確かに良いでも、特別に逸材と言う程では
有りませんでした。でもO君もK君も共通して、二組とも、美男美女のスタイルの良いカップルです。

次の年の夏合宿、K君とO君の力は逆転していました。O君はどの大会でも可也上位の成績を、
捕る様になっていましたが、K君はそれ程では有りませんでした、合宿で見た限りでは、やはりK君は
逸材です。きっと秋の大会からは出て来るに違い無いと」私は思いました。

次の年の四年生になっての夏合宿、O君は学連ではスター的存在になって、他校の生徒にも、
某大のOさんと知られる様になっていました。一方K君はそこそこの成績でしたが、、
特別と言うほどでは有りませんでした。

そして、四年の最後の全日本学生選手権の種目別でO君はチャンピオンに成りましたが
K君は駄目でした。私が知る限りでは、K君は滅多に、居ない恵まれた、センスの持ち主
だったのですが、不思議でした。

後日談ですがO君のパートナーは、お母さんがダンスを、していて、O君はパートナーの
お母さんの御眼鏡にかなって、O君とならばと全面協力で、むしろ積極的に、パートナーの
尻叩きをして、スタジオにレッスンにレッスンに踊りに行かせたらしい、

一方O君は四年の夏合宿の時に、キャプテンだったのだが三日程居なかった日があった。
後で聞いたのだが、「実はあれは夜逃げだったのです」と言っていた。
「パートナーの事とか、卒業後を、色々考えると、此の侭ダンスを、続けて(プロの選択を含む)
良いのか、自分の気持ちが固まらなくて、キャプテンの責任がはたせるか、等と、考えると、
思わず夜逃げをしたのですが吹っ切りました。」 だったそうだ

一方K君は、パートナーと仲が悪かったらしい、パートナーには彼が居て、大会間直でも
練習をスッポかして、遊びに行って仕舞うような間だったらしい。だから、まとまった練習が
出来る合宿の時は良い踊りをしてたらしい。 それを、聞いて何と無く納得した。

何処の大学でもクラブの運営と、規律のためには、同じ方法で、カップルを決めている

大成しなかった逸材 他方は、 夜逃げを覚悟したキャプテン
自分で決められないカップルの 運 不運 此れも青春ですね