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2~3/100 種蒔く人・老人と畑 (老人と海では有りません)
教師になって、半年ぐらい経った頃の事です。或る日、可也の年配の男性の方が入会しました。
もう可也 ヨボヨボの老人の様子で、見た感じでは少しもダンスをしそうな雰囲気でも無く、
少しアルコールも入っている様で、話す事もハッキリしません、そうなれば担当は、I先生の出番です。

幼稚園の先生の経験を生かして、相手を怒らせる事なく訳の判らない事を言う相手を、
上手にあやす様にしながら、無理難題をかわしてレッスンをする担当です。
レッスンを始めて暫くしてから I先生教師の控室へ飛び込んで行きました。

明らかに泣いてる様でした。 この頃私は,渋る I 先生を何とか口説き落して婚約したばかりの
頃でしたので 此れは一大事とばかり様子を見に行き、I 先生に泣いてる訳を尋ねました。
私 「如何した、何かされた?」
I 先生 「あの人、私に“オイ姉ちゃん 0000円で如何か”って言ったの、もう私を馬鹿にして
こんな侮辱許せない」 私「・・・・・・・」何を言おうか、頭の中で考えました
{あの爺様、酔っ払って来る所間違えおって“ショウガナイ”でも、此れは困ったゾ}

I 先生は子供の頃に両親が男女間の事で離婚しているため、それがトラウマになっていて、私が結婚を、
申し込んでも中々“ウン”とは返事をしませんでした。そんな I 先生ですから此のヨボヨボの爺様の
一言は、相当プライドが傷ついて、頭に血が上っているのでしょう、事情が判るだけに私は
I 先生に何を、如何、言って良いか思いつきませんでした、それで出来るだけ軽く言ったのです

私「余り気にしなければ!、あの歳になって其れ位の事が言えれば大したもんだ、爺様の言う事だ、
余り怒らないで勘弁してやれば、」 今思えば、余り慰めにもならい少しピント外れの事を
言ってしまいました。その言葉を聞いた途端 I 先生猛烈な勢いで怒り出し、言い放ちました。

I 先生「そんな事を、言うなんて、先生(私の事)も、そういう人だったのネ、もう傍にも寄らないで」
余計に泣き出してしまいました。とんだ薮蛇でヨボヨボの爺様のトバッチリで偉い事です。
私は別に自分がそうしたいと言った訳では有りません。私は、I 先生との結婚を、決意した時に、
I 先生のトラウマの事を考えて、内心で、自分は将来に渡り女性問題は封印する事に決めtました。

世の中面白い遊びはいくらでも有ります一つ位封印しても大した事は有りません。でも、考え方としては
人間、遺伝子的には、“雄は種蒔く人”、“雌は、優秀な種を、刈り、巣を作る人”それで
動物として成り立っていると思っていますので、男の助平心には寛大な心を持っています。

その、心の寛大さがスキとなって、一寸爺様の言動に理解を示したたのです、此の後暫くは I 先生の
機嫌をとるのに大へんでした。{でも、幾つになろうと“種蒔く人で、いる内は男でしょう”、それを考えれば
此のヨボヨボの爺様 大したもんだ!っていう訳です。でも、場所と相手を選んで欲しかったですネ}

最近は、時々買春条例で捕まる男が居ると、世の男性達は対外的には、“馬鹿な事をして”と言う
けれどその言葉の裏に、“気の毒に、そんな事で、一生を、棒に振るなんて”という哀れみの
気持ちが含まれている様な気がします。責めて、“大人の自由恋愛に、留めて置けばよかったのに”
此れから先も、その先も、原始の時代から、男は助平で、女はそれを上手に、利用する。

男は、種蒔く畑を、求め 女は、優秀な種を、求めて、巣を作る
2~3/100 ダンスの上手い下手より変な人NO1かな?