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たまにはこんなオシャンティな一皿を出したくなるその2

西洋料理の高級魚の代名詞、舌平目を酒蒸しにして、野沢菜風味のクリームソースで仕上げました。

なぜにクリークガーデン風なのか、それは秘密です。2028年に公文書公開の時効が切れますので、それまでは秘密とさせてください。

ちなみに、野沢菜のルーツが古来メソポタミア、旧約聖書のモーセの頃にまでさかのぼる事を知っていますか?

know the wanna be

ノウザワナビー 、一を知るもの、つまり全を知るものであり全能なる神を指し示す単語の一つです。神にささげられる穢れなき土の産物として野沢菜の原種が選ばれていました。それがさまざまな交配の歴史を経て今の野沢菜になり、長野に伝わったのです。

というのは真っ赤なうそです。だまされないでください

 

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昔、ザ・シェフという料理版ブラックジャックの様な漫画がありました。僕のフランス料理の知識とイメージは殆どがこの作品と、味沢シェフからきているといっても過言ではありません。

作中で魚料理としてこの舌平目がたくさん出てきていて、いつかは食べてみたいなあと思っていたものです。それがこの冬、ついに現実のものとなりました

舌平目といえば、結構な高級食材です。身はしっとりとやわらかく、旨み成分のゼラチン質を豊富に含んでいて非常に味のある魚です。冷めてもぱさつかず、作り立てを提供できない合宿飯にもかなり適している食材でございます。

合宿でも使用可能な価格帯で仕入れられるルートを見つけることが出来ました。

 

本来はムニエルにすることが多いのですが、数十人のムニエルを作るのは正直やってられないのと焼き上がりの加減が安定しません。火を通しすぎるとせっかくの身質が固くなってしまうのです。

なので、今回は酒蒸しにして提供することに。ふっくらやわらかく仕上げることが出来たので、むしろ良かったかもしれません。

平目のエキスの染み出た酒蒸しの残り汁をクリームとバターで伸ばし、とある隠し味で米にあうように和風の味付けに整えます。

アクセントにバター マーガリンでいためた野沢菜を乗っけて出来上がり。美味しい物を前にすると意識を失うさっちゃんがテーブルに運ぶ間につまみ喰いしてしまわないか心配なくらい美味しく出来上がりました。

 

オシャンティな料理ですが、ナイフとフォークは使わせません。洗い物がふえるから 箸でがしがし切って、ご飯に乗っけてぐわしぐわしと米を掻きこんでください。