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別にえこひいきしているわけではないのです。今回の専修学生ダンサーズは幸運でした。この日の夕餉の席には普段ではちょっとお目にかかれない逸品が。

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BURIです。

リーブーの、しかも天然物のお刺身が食卓に並びました。おそらく専修の学生は人生にあらかじめ割り振られている幸運の器のかなりの部分をこのブリちゃんに使ってしまったことでしょう。けけけ

前日に味見を兼ねて家族でいただいたのですが、もうプリップリデス。おなかの部分はさっちゃんのお腹に負けじととろっとろ。思わずほっぺたが落ちそうになりますた。

練習を終えて食堂に集う学生たちから次々と歓喜の声が聞こえてきます。

「きゃー、お刺身!まぐろかな?」 ぶりだっつーの。刺身をみたらマグロっていうのやめてくれ

「うおっ(魚とかけているのか?)刺身!先輩やべえっす。もう自分ズボンぬぎます」 う、うん、嬉しいのはわかったから落ち着いてズボンはいてくれ 

とこういうリアクションがあったわけではありませんが学生たちも大喜び。こういう光景をみると、宿の親方冥利に尽きるってものです。

勿論普通に天然ぶりの盛り合わせなんぞ作ったら予算オーバーしてしまい、翌日からの彼らの夕餉は白菜のきれっぱしと海苔玉のふりかけになってしまう所です。早朝、親父が普段仕入れに行く業務スーパー 市場に行くとありえない価格で巨大なブリが鮮魚コーナーの棚を占めていたそうです。普段切り身やちょっとした魚しか置いてない鮮魚コーナーに一メートル近い巨大魚がギラリとした眼光とぬめりとした質感を持って横たわっているのですから、大抵の事には動じないうちの大将も思わず「ぎょっ」としたことでしょう。

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どうでしょう、このサイズ。僕の愛刀、玉鋼の巨大出場包丁がまるで耳かきサイズに見えてきます。価格は思わず「アホでしょう!」と叫びたくなるようなプライスが掲げられていました。勿論安い意味で。用途が決まらないままとりあえず勢いで二パック買って来てしまった親父。「うおーい、すごい物かってきたぞう」と無邪気に喜びながら帰ってくる親父をみると、ちょっと萌えます。いくら大食漢のうちの家族でもさすがに処理しきれないので合宿に出してしまおうという運びになりました。

ぶりの重量をラップが支えきれず、頭が途中でラップを突き破ってきてしまいました。まるでハリウッドのアクションスターがガラスを破って登場するかのようじゃありませんか。まさにブリ界のジャック・バウアー。海無し県に住まうものとしてはいささか刺激の強すぎる光景です。これ、凍らせてスキー場のゲレンデに放ったらかなりの勢いで滑走しながらたくさんのスキーヤーをなぎ倒し、彼らを震え上がらせることでしょう。殺人ブリ現る、なんつって。

無駄に食に力をいれている宿、ちきちきばんばんです。まじめに合宿宿としては破格のレベルの食を提供していると思います。たまにこういうサプライズが起こります。起こらなくても文句はいわないでくださいね。