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信州木島平、ダンス合宿の聖地(自称)ちきちきばんばん公式ブログ。

ですがオフシーズンはダンス合宿とはかけ離れた内容が多いともっぱら評判ですが、気にせず行きましょう。

 

金ローパシフィック祭りの余韻に浸りつつ、あまりの編集の酷さと後に続くかぐや姫の帝の顎の尖りっぷりに内心もやもやしていたら、すっかりヤギが臨月を迎えていたのを忘れていたのが前回です。

 

朝。ヤギのもぐもぐタイムで一日が始まります。

柵をあけてみると、木綿ちゃんは苦しそうにしていて立ち上がれません。そして真っ赤に腫上がったデリケートゾーンから粘液が滴っています。

そういえばこいつ五ヶ月前に種付けしてたんだっけか。

そんなこんなバタバタしながら新たな命の聖誕を待ちわびます。つま先が出てきて、羊水が派手に飛び散って、いよいよかと息を呑みますがそれから一向に情況が進みません。

獣医さんの意見に従って引っ張ってみると、頭が出てくるはずがなぜかお尻が見えてきます。世にいう逆子というやつでした。

 

腰の辺りがひかかって、いくら木綿ちゃんがいきんでも一向に出てきません。これは引っ張り出すしかない。

女将は明らかに「お前やれよ」という表情でこちらを睨み付けてきます。

やだよ、わし昨夜深爪して力はいらんもん。と懇願しても「お前やれよ」と鋭い視線はいささかも鈍る事はありません。

普段はカレーを食べると必ず胸元にこぼして染みを作るような女将ですが、いざ腹を括るとてこでも動きません。重量的にも動かせません。

 

このままではラチがあかない。ここは敬愛するダチョウ先輩の故事に倣ってみることにします。

「じゃあ俺やる俺」元気よく手を上げる私

「はい、あんたやってね」まったく空気を読めない嫁。そこは「あ、私やるやる」と乗ってくるべきです。

 

そんなこんなわちゃわちゃやってるうちに木綿ちゃんはさらに苦しそうにしています。これはもう腹をくくるしかありません。

産道からだらりと垂れ下がった子ヤギの下半身をつかむと、恐る恐る引っ張ります。なかなか出てきませんが、徐々に徐々に子ヤギの体は絞りだされてきます。

と同時に木綿ちゃんの絶叫が、ダンス合宿の聖地、木島平に響き渡ります。それでも心をヤギに、じゃなかった鬼にして引っ張り出すこと数十秒。

無事に体液でべったりとした小さいヤギが転がり落ちてきました。かすかながらうぶ声も上げてくれて、無事に峠は越えたようです。

 

逆子と分かった瞬間、心の中で死産も覚悟していたので子ヤギが無事だと分かった瞬間胸に熱い物がこみ上げてきました。

その後、産まれたばかりの子やぎを一生懸命舐めてきれいにしている木綿ちゃんにお疲れ様と声をかけて、ふと後ろを振り返ると、

なんかもう一匹産み落とされていました。ふぁっ?

 

ちなみに、このとき木綿ちゃんももう一匹産まれた事にまったく気づいていない様子。顔の前に持ってきてやったら、ようやく自分の子と認識したようです。

 

と言う事で、無事にヤギの出産は終了。なんだかんだありましたが、今も子ヤギは元気にすごしています。

今はもう、天使のように可愛い子ヤギですがあっという間に大きくなってしまいます。夏のダンス合宿のころにはどうなっていることやら・・・

気になる方、ぜひちきばんに遊びに来てくださいませ。

 

充実したダンスの環境、おいしいご飯、そしてヤギ。ちきばんダンス合宿は一味違いまっせ☆

 

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