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前回これからまじめに更新していきます的な記述を残してから、結局また一月近くたってしまいました。実の所、半ば仕事の為に始めた競技ダンス。なんとなく社交的にステップを覚えて社交的に女性と組んで踊っていれば何とかなる(失礼)社交ダンスとは根本的に違う部分があるのです。この辺はやってみなければ解らないのですが。

雑な説明をすると実際にスタジオでダンスを習うのと、ゲームセンターでダンスダンスレヴォリューションを師匠に教えてもらうくらい違う。もっと解りにくいか。

競技ダンス、人体をいかに美しく且つ効率的に動かしていくかを問われている部分がかなりにあることがやってるうちにわかってきました。というかそのように親父に教え込まれています。一つのステップを踏むにも、踵から接地して足裏、足首、膝と連動して力を床に伝えながら腰をスウィングして次の足をおくり・・・・・文章にすると気が滅入る位にかなり細かいところまで体の使い方を教え込まれます。

遂には普段意識する事ない、単純に歩くと言うことにまで一つ一つ分解して正しい体を覚えていくわけです。当然そんな細かいことを考えながら曲に合わせてステップを展開していくわけにはいかないので、基本的且つ正しい、美しい、効率的体の使い方がどこまで身体に刻み込まれているかが肝になってくる部分もあります。

そしてダンスに挑戦している人間は元ギタリスト、日焼けを気にして日中はほとんど活動することなく、手先以外の身体稼働率は現日本の原発稼働率に匹敵するほど体を動かしてこなかった30半ばの人間です。そんな事を意識させられぎこちなく体を動かしながら何とかして曲に乗せようとするのですから、当然油の切れたロボットのような動作になるのは目に見えています。

そんな人生と言う名の糸に不器用に操られるマリオネットのような人間に対して、うちの鬼瓦(父兼鬼コーチ)は容赦ない怒声をあびせかけます

「もっと足首をつかえ、踵をちゃんとつけ」

「首がすくんでる。右肩があがってる」

「肘をはれ、右手をしぼれ」

「目が細い、鼻の穴がひろがってる、髪の毛が直毛すぎる、スマホの待ち受け画面がキモい・・・」等々etcいいたい放題いってきます後半は被害妄想が混じっていますが。

と初めてわずか数ヶ月の人間に難度の高い要求を繰り返し、そのたびに僕とパートナーのさっちゃん(これまた運動が苦手な人間である)は困惑し、頭を抱え、シューズを投げつけ奇声を発したくなる毎日でした。なのでなかなかダンスについて書くことが見当たらなかったのもあります。

それでも、はじめてから4ヶ月近くが立つと何とか形になってくるものであります。ここ最近、何とか個人でも練習ができて、曲に合わせてホールを回りきれるまでにはなってきたました。こうなると、はじめは不器用なロボットのような足取りも滑らかになり、一つ一つのステップが、ターンが、スウェーが決まるたびに爽快感を感じるようになってきました。

雪がとけ、練習場にストーブが要らなくなって来たこの頃は時間が空くと一人地下ホールに向かい一人鏡にむかいシャドーをしていることが増えてきています。だんだん競技ダンスにのめりこんで来た自分がいるような気がしないでも。まだまだ高い山のほんの入り口に立った段階ですが。と言うことでこれからもう少し練習記の更新が頻繁になるかもしれません。ああ、でも畑も始めたしなんだかんだサボるかもなあ・・・・

とゆうわけで、今日からさっちゃんの実家、駒ヶ根にちょっと桜をみにいってきます。その間練習はお休みです。感が鈍らないようにしなければ。