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ジャガイモにも花は咲く
本文の前に24話を読んでパートナーの一言リクエスト
「今では、リーダーが上手くならなければ,パートナーも上手くならない、パートナーが上手く踊れな、
ければ、それは、リーダーの所為よ、上手く踊らせて、と,言える程、強くなりました。でも,ビールの、
あの最初の一口の、美味しさを、ワカラナイ、なんって、気の毒ですネ」
(鬼, 人でなし)と叫んだ人は,今でも、私のパートナーで、奥さんです。

24話のN先生は色白の二枚目タイプの先生なので,若い女性だけで無く、中年のご婦人にも大変
人気があった。婚約解消の噂が広まると直ぐに親子で、習いに来ている、I さんのお母さんから
N先生に、自分の娘と組んで欲しいと話が出た。

でも、N先生は,ゴチャエ先生でも無く、ゴロ先生でも無く I さんの娘さんでもなく、私と練習していた
、 彼女と組みたいと経営者のH先生に申し出た。それで何回か先生達の練習会で彼女も、N先生と
組んで踊る日があった。

彼女は最初から練習会以外の朝の練習は、私と組んで踊っていたのだが、N先生の希望も彼女に
H先生から伝えられた。そう、こう、しているうちに,{後になって、聞いたのだが}、H先生の奥さんの
T子先生が、彼女を呼んでこう言ったそうです。

「ダンスで選ぶならN先生、 人柄で選ぶならナベオ(私のこと)」「N先生は才能はあるけれど
人間的に冷たい。ナベオは人柄は好いけれどN先生に才能は及ばない。ダンスだけで選ぶか、
その先の事を考えて人柄で選ぶかの基準で、返事をすれば」一寸ひどい、言われ方です。


だけれども私も納得する所がありました。一緒にレッスンを受けていても先輩と言う事だけでなく、
N先生の方が簡単にスマートに踊るのです、だから少しだけ自分でも、そう思う所もありN先生より、
余分に練習するように心掛けていました。

でも、N先生の練習はH先生の影響か又は真似なのかは解りませんが、パートナーに
怒るだけでなく手が出ます、上手く行かない時など突き飛ばしたりしますので H先生とN先生の
パートナーのヒールでスタジオの壁の下のほうに幾つも穴が開いています,

(1話でH先生の練習をかきました)N先生も平気で手を出したり,突き飛ばしたりするのですが、
H先生の奥さんのT子先生ほど、N先生のパートナーは強く有りませんでした。その為に
婚約当初と違い段々くらい人になってしまいました。(毎日怯えたような練習です)

ある日、H先生にN先生が言いました。「ワシ,あの娘、面白うない、カップル組むの止めます」(島根の人)
H先生は、N先生のパートナーの両親のところに、婚約の承諾を得る為に伺って、
同じところに、婚約解消の謝りの為に、伺わなければなりませんでした。

N先生の自分せいで、おびえる様な毎日にさせたのに、一方的な言い分での婚約解消の為でした。
その後、H先生は自分の生徒の中からN先生のパートナーを選びました。N先生も新しいパートナーが
出来て本格的に練習を始めました。でも、やはり練習量は私の方が断然多いのですが、
T子先生の言うように、才能の差なのか、目に見える差は中々埋まりませんでした。
26話につずく
パートナーの一言 私と本格的に組んで練習する様になった理由。
「才能があって、二枚目でも、人間的に、冷たい人よりも、ジャガイモのような、人の方が善い」
私は“ 鬼” “人でなし” に、つずき“ ジャガイモ ”に、なった。