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男と女 思い道理には、なら無いもの、
パーティー様に長時間録音盤を製作する為に、曲を選ぼうとCDだけでなく昔のLP盤も
出してみた。其の中に、ビクターシルベスターのLPもあって思わず思い出した。

静かな演奏でムーディなLPなのだが其れよりも、話が少し脱線してしまいますが、
このLPにはほろ苦い思い出があるので其の事を少し!教師になった、最初の
頃の生徒で日本橋三越の外商部主任をしていたS本木さんと言う女性がいた、
印象は中々のキャリア ウーマンでバリバリに仕事人の様な感じだったが、
本人がいうには、没落した、旧家のお嬢様で母、一人、子、一人の為、嫁ぐ事無く、
恋愛経験も余り無いまま三十路を、越えてしまったそうだ。

そんな、所為か最初の頃彼女は私に何かとプレゼントの多い女性だった、ある時など、
直接、外商部のお針子を連れてきて、スーツを作るからと言ってサイズを取った。
後でそれは、“度を越えるから”と丁寧に断った。私は、彼女と特別な関係になる気は
別になかったので、其の侭教師と生徒の関係は保たれた

S本木さんが何時の間にかスタジオでも古株になって来た頃、ゴロ先生が
「先生 S本木さんに、S田さんが御誘いを、懸けてるみたい注意してあげたら?」
S田さんと言うのはゴロ先生の生徒で妻帯者にも拘わらずダンスホールへ行こうと、
誰彼なく誘いを懸ける遊び人で、要注意人物である。

ゴロ先生から忠告は聞いたのだが、私は大人同士の事だからと、S本木さんには何も
言わなかった。暫くして、噂と言う形で人の話に上るようになった。
「S本木さんがS田さんの後を追い懸けてる」「S本木さんが貢いでる」
「S本木さんが車を買ったけど、免許書がないのでS田さんが運転してる」等々・・・・・

私は、大人同士の関係ならと思ったのだが、自分で余り恋愛経験が無いと言ってた位で
S本木さんは、S田さんに本気になってしまったらしい、私から見たS田さんは遊びだけを、
考えて女性に声を懸ける人間的に誠意のない人の様に見えているので、
だから本気は拙いので、S本木さんに、忠告しようと思った。

私「S本木さんが追いかける程、S田さんは本気でないし、誠意を持って答えては
くれないヨ!少し距離を置いて、大人同士の付き合いに止めておけば?
本気になっても、誠意の有る人でないから、S本木さんが泣くことになるヨ!」
私の忠告は、かえって拙かった様で、火に油だった様だった。
“私が営業の為にS本木さんと、S田さんを別れさせようとしてる”と受け取った様だ

S本木「先生チケットなら大丈夫、レッスンはきちんと来ますから」私は自分が情けなかった。
長年の付き合いなのに、チケットの為に言ってると思われ様な接し方をしてたのだろうか。思わず
私「チケットなど、如何でもいい、S田さんが自分の為に誠意ある人間かどうか考えなさい」
私はそう言って話しを切上げてしまった。

それからは、少しずつレッスンで顔を見る回数が減って、何時か気のついた頃には全く見えなくなった。
人伝てに“S本木さん三越を辞める事になってしまったらしい”と聞いた時、アレぐらいで怒らないで、
もっと、優しく言って、止めてあげた方が良かったのかも知れないと、すこし苦い気がした。

それから、数年後、電話が、あった。「S本木ですけど会えますか?」電話で聞いた場所を訪ねた
浦和の駅前通りをニ、三本越ええて、小さな商店街の中の小さなレコード店だった。
久ぶりに話をした。あれから色々あって三越も辞めなければならなくなって、S田さんは、
いとも簡単に離れていって仕舞い、でも、失意の時に身内の叔父がこの店を持たせて、
母と生活出来るようにしてくれた・・・・等々

私は、「麻疹と一緒で、人より十年遅く熱病に罹ったぶんだけ被害が大きくて
遅いぶんだけ酷かっただけで、十年早いか、遅いかだけだよ」
{でも本当は遅かったぶん失った物は、大きかった} 慰めにもならい言葉をかけた
S本木さんは落ち着いた様子で、十分心得ていると云う様子で言った
「今度は、忠告道理に大人の付き合いにするか、人間性を良く見るかどっちかにするワ!」
色々な話を、して帰りに、ビクターシルベスターと、シドニートンプソンのLPを買った。
最初に書いたが、ビクターシルベスターは静かなムードある演奏だが
あの時のS本木さんを連想して、少し物悲しい演奏に、聞こえる
人生色々思い道理にはいかないが、男と女は特に思い道理にはいかない
パーテー用のCDを自分で作ろうとして奮戦した時に上記のCDを思い出しての話です

先日我が宿の奮戦記を書きましたがDVD-RWを使ってCDを製作したが、
競技用CDで製作して気に入って貰えなかった話を書きました。そこで日本製の
パーテイ用CD、他、歌の入らないメロデーのハッキリした踊り易いCDを使い
もう一度作り直しました。

それに少しでも気分の出るように、本館フロア―からミラーボウルを、移動して
キャンドル・サービスもしようと、アロマキャンドルも用意して土曜日に群馬の
川端さんご一行を御待ちしました。夕食後、CDをかけて、ミラーボウルを廻し
キャンドルに灯をつけ準備万端 、ご一行が踊り始めるのを、待ちました。
踊り始めてから暫くして、様子を、見に行きました。

ガーン 煌々と蛍光灯が点いてミラーボウルは廻っていますが光は見えません。
勿論キャンドルの灯りもみえませんでした。川端さん達は教習所の気の合った
仲間で踊りに見えたようでガン・ガン練習のように踊っていました。

其れで一言、“このDVDはスピードコントロウルついてませんか”折角苦労して
製作した甲斐も無く、普通のパーテイ用のCDより、競技会や練習で使う一小節か、
二小節ゆっくりな演奏が良い様です、CDを制作したDVDーRWはまだ映像用なので、
録音出来ても映像の一時停止かスロウ再生までで、録音のスピードコントロウル機能は
付いてません、急遽デンオンの可変則CDプレーイヤーに切り替えました。

でも、一曲事にスピードコントロウするのは大変だし、かと言ってプログラム機能を使って
全部の曲を一律に変則しては、又、合わない曲も出来てしまうし、結局普通にCDを
選びながら曲を懸けてもらうより仕方有りませんでした。中々自分の考えてた様に、
DVDーRWをつかって、四時間から六時間懸けっ放しの録音版を、製作するのは、
踊る方の、条件に合ったCDの様にするのは難しいですネ!